コラム

台湾ボードゲーム Yes! Ginseng~賴韋伃さん、Alban Couëfféさん~

「食べること、飲むこと、遊ぶことは、言語や文化を超えた最高のコミュニケーションです。」と語るユニークなボードゲームを製作するGINSENGのデザイナー賴さん。
台湾観光の楽しみの一つといえばやはり台湾グルメ。ただ日本ではお目にかかれないような名前もわからない食べ物も多くありますよね。特に台湾B級グルメがあつまる夜市は台湾人の日常生活の一部であるだけでなく、台湾のローカル文化を知る上で最適な場所であり、外国人観光客にとっても必見の場所です。


「 夜市は台湾のDNAを色濃く残し、人間味や地域性を感じさせる場所でもあります。ただ外国人が初めて夜市を訪れた時に困るのは、そこにある食べ物がわからないことではないでしょうか。」そこでフランスのゲーム作家Alban Couëfféと台湾のデザイナー賴韋伃で『夜市人蔘』を作ったそうです。 ゲーム内では台湾グルメの紹介や台湾流の料理の注文の仕方などが中国語と日本語で表記されています。


 『夜市人蔘』では各プレイヤーがナイトマーケット(夜市)の屋台店主となり、カードに示された様々な台湾料理を材料を買いながら作っていきます。しかし店主は他にもいるので、材料を仕入れるために攻防を繰り返さなければ、競争に勝つことはできません。各プレイヤーが全ての注文を捌き切ったらゲーム終了。 誰が一番稼ぐことができるでしょうか?


カード内では料理名を台湾でよく使われている中国語の発音と台湾語の発音を使用しています。(台湾では共通語は北京語なのですが市場や台湾グルメには台湾語がよくつかわれます。)メニューを覚えれば台湾でも注文に使えそうです。

特典カードには、台湾素食(ベジタリアン)の紹介や、近年台湾で話題の小農文化「地産地消」など、興味深いご当地特集が多数掲載されています。 また、台湾に住む日本人なら納得の台湾人の特色を表す“奧客(おせっかい)や“有關西沒關係(大丈夫)”など台湾らしさを表すカードもあるのがおもしろいですね。


カードはシンプルでおしゃれなデザイン。GOOD DESIGN AWARDを受賞し、東京六本木ミッドタウンでも展示されました。 審査員からは「台湾に来たら夜市での買い物や食事は欠かせないもの。 夜市や台湾の人々の日常生活を知るにはもってこいですね。」と評価されたそうです。 このように日本でも認められたことで、ゲームが単なる娯楽だけではなく、文化交流や広報など多くの可能性を秘めていることを感じたそうです。


「世界中の友達に台湾をもっと知ってもらいたい。また台湾の友達にも自分たちをもっと知ってもらいたい。そしてみんなのエンターテインメントに付加価値を与えたいと考えています。」と語る賴さん。

ボードゲームをしながら台湾観光の予行練習をしたり、以前食べた台湾料理を思い出したり、中国語の勉強をしたりと色々な用途に使えそうです。デザインもおしゃれなのでインテリアとして飾っても良いですね。

 文:臼田美穂

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