[台湾だより] 台湾6大都市の特徴とは?台湾在住者おすすめの各穴場スポットとグルメも紹介 ~桃園市編~
台湾には「6大都市」と呼ばれる下記6つの都市があります。
①新北市
②高雄市
③台北市
④桃園市
⑤台中市
⑥台南市
※人口の多い都市順に掲載
6大都市の正式名称は「直轄市」。人口が125万人以上を抱える政治、文化、経済発展上特殊な地域に定められています。
6大都市の正式名称は「直轄市」。人口が125万人以上を抱える政治、文化、経済発展上特殊な地域に定められています。順に6大都市それぞれの特徴を紹介します。台湾在住者がおすすめする各都市の穴場スポットやグルメも紹介しているので、台湾旅行の際の参考にしていただけると嬉しいです。
第3弾は空の窓口、国際空港がある桃園市をご紹介いたします。桃園市は、台湾の北西部に位置しています。2014年に直轄市に昇格して以来、人口が増加し続けている都市です。台湾最大の空港「台湾桃園国際空港」があり、毎日多くの観光客が桃園を訪れています。以前は、台湾桃園空港から台北市までタクシーやバス移動がメインでしたが、MRT(地下鉄)が2017年に開通して以来、空港と台北間のアクセスが便利になりました。
特徴
海外からの観光客よりも国内観光客の人気が高い点が、桃園市の特徴と言えるかもしれません。また、桃園市には中国の広東、江西などからの移住者である「客家」や、かつて中国から軍隊や公務員などが台湾に来た際につくられた集落「眷村」があり、それらも観光スポットとして注目を浴びています。
気候
桃園市の気候は台北市や新北市と同じで、夏は暑く冬は気温が下がり防寒着が必要になります。ただし、降水量は台北市、新北市ほど多くありません。
穴場スポット【大渓老街】
桃園市の穴場スポットは「大渓老街」。注目してほしいのが、通りに立ち並ぶ建物。バロック様式の建物が、両側にずらりと立ち並ぶ様子は圧巻の迫力です。上部に施されている装飾も繊細で美しく、写真映えすること間違いありません。また、昔使われていた井戸や相撲場などが残されており、当時の生活のなごりが見られる点も大渓老街の必見ポイントです。大渓老街は台北市からのアクセスは少々不便ですが、日本統治時代の建物や古くからあるお寺など見どころの多い場所です。
大渓老街を出たあとにある大渓橋も、見どころのひとつ。歩行者専用の巨大な釣り橋で、この橋にも美しい装飾が施されています。
大渓老街のグルメといえば「豆干」。豆干は、豆腐の水分を絞ってから圧をかけて硬くした豆腐のことで、台湾ではよく食べられる食材です。豆干のほかにも、台湾の人気スイーツ「豆花(豆腐でできたスイーツ)」や、食べ物屋台が並んでいるので食べ歩きをしながら一日中街歩きを楽しむことができます。
グルメ【米干】
桃園市おすすめグルメは、お米でつくられた麺「米干(ミーガン)」です。米干は台湾料理ではなく雲南料理。なぜ桃園で雲南料理なのか疑問を感じる人も多いのではないでしょうか。これには、第二次世界大戦後の中国国民党と共産党の戦いが関連しています。この戦いに敗北した蒋介石率いる国民党は、台湾へと拠点を移して台湾各地に「眷村」と呼ばれる集落をつくりました。桃園には「忠貞新村」という名の眷村ができ、雲南やミャンマーの国境付近から撤退してきた軍人とその家族たちが暮らし始めます。(※老朽化により取り壊され、現在はありません)忠貞新村で暮すひとたちが、この地で雲南料理のお店を出し始めたことで米干が広まり、人気グルメとなりました。
桃園市中歴区の「忠貞市場」付近には、米干を食べられるお店がいくつもあります。そのうちのひとつ「國旗屋」は、店名のとおり旗が印象的なお店です。
狭いお店はいつもお客さんで溢れています。緑色の壁でわかりやすい。レトロな感じがまた良いですね。
米干は、ラー油を加えてお好みの辛さに仕上げることがおいしく食べるコツです。ラー油は各店オリジナルなので、ラー油の違いも楽しむことができます
お土産【ピーナッツヌガー】
おすすめのお土産は、桃園市にある「龍潭」の「龍潭花生糖(ピーナッツヌガー)」です。ピーナッツがたっぷり入ったヌガーは、歯にくっつかずに食べられると、龍潭のマストバイ商品となっています。甘いヌガーは台湾茶との相性も抜群で、お茶請けとして好まれています。
以上桃園市の概要・おススメ観光スポット・グルメでした。次回は台中市です。
文:sammy