コラム

みつろうラップ~三上容実さん~

今回ご紹介するのはみつろうラップをつくられているmicolonの三上容実さんです。三上さんにお会いしたのは、オリジナルの歯磨きペーストを作るワークショップでした。「歯磨きペーストって自分で作れるの!?」という驚きで参加したのですが、本当にシンプルで安心な素材だけで作れるのです。しかもオリジナルの香りをつけて。それだけでもワクワクしますね。でもワークショップに参加するまでは、1日3回も使う歯磨き粉にこんなにも多くの添加物・合成物が入っていることを知りませんでした。知らないことの恐ろしさを改めて痛感いたしました。
三上さんは化粧品のほとんどを安心な素材のみを使い作っておられます。販売することはできませんがワークショップを数多く開催されています。

三上さんはもともと薬局で働いていました。20代のころ食品添加物を学ぶ機会があり、そこで調べていくうちに知らずのうちに多くの添加物を口にしていたことを知りショックを受け、知らないことへの恐怖を感じたそうです。それからなるべく添加物などを含まない化粧品を使い始めたそうですが、今度は化粧品の容器が以前住んでいた市ではリサイクルではなく埋め立てごみになることにショックを受けたそうです。自分の体に良いと思ってやっていたことも、地球にとってはごみになってしまうという事実に、これではいけないと思い、自分で化粧品や調味料をつくるようになり、容器もガラス瓶など再生可能なものを使うようになったそうです。

そんな三上さんがみつろうラップをつくるようになったのも環境に役立つものを作りたいという思いからだったそうです。6~7年前はみつろうラップはなかなか国内では手に入りずらく、情報もありませんでした。しかしそこは探求熱心な三上さん。今まで化粧品作りをしてきた知識から、試行錯誤しみつろうラップを完成させたのです。私も以前蜜蝋のみでラップを作成したのですが、ごわごわして密着性は決して良いものではありませんでした。三上さんのみつろうラップはしっとりとやわらかく密着性も抜群、そして香りがよいのです。オーガニックコットンの布に信州産の蜜蝋、漢方用の松脂、有機食用ココナッツオイルでできています。どれも厳選した素材。自分が不安に感じるものは使いたくないという思いから原価は高くなるものの、どれも口に入れても安心な素材を選んでいます。布は家事は楽しくしてほしいという思いとみつろうラップを知らない人が少しでも興味を持ってもらえたらという思いからおしゃれなプリント柄を選んでいるそうです。

香りは蜂蜜のようなの優しい香りがします。同じ布でも蜜蝋の種類(今回は左の2枚が長野県上田市産の養蜂家さんのもの、右の2枚は遠山郷産のもの)や、季節・場所によっても違う風合いやにおいがあるなんておもしろいですね。

具体的な使い方をお聞きするとラップ同様残りものを保存したりタッパーや容器のふた替わり、おにぎりやサンドイッチも直接くるんで大丈夫。ちょっとした場面につかってほしい。開けたワイン、スパークリングワインでも大丈夫とのことです。汚れたら油がなければサッと水洗い、油汚れの場合は中性洗剤で優しくこすって干せば何度でも使えるそうです。海苔やゆかりなど付着してしまったら軽く水に漬けて置けば簡単に取れます。またみつろうラップのすごいところはメンテナンスができるところ。もし密着性が悪くなればリペアも受け付けているとのこと。破れない限りは永久的に使えるそうです。注意点としては蜜蝋は60度以上で溶けてしまうので熱々のものは冷ましてから使ってほしいと。また蜜蝋ははちみつ同様1歳未満のお子様には使用しないでほしいということです。

最後に三上さんにお客様へのメッセージを伺いました。「環境問題やごみ問題に対して何かしたいと思っている人は多いと思います。でも何をしたらいいわからない人も多いんじゃないかな。こうしなければならないというより楽しんでやりながらできることをやっていけたらと思います。みつろうラップはそんな人たちに気軽につかってもらいたい。違う使い方があったら是非教えてほしい。そしてみつろうラップがもっと普及し当たり前になってほしい。そして結果的にごみが減るといいですね。」
自然体でありながら環境のために未来の子供たちのために自分ができることをきちんと実現されいてる三上さんは本当に素敵な方でした。

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