コラム

藺子(SunnyRush)のご紹介

藺子SunnyRushは台北から1時間半ほど南下した北西部の町、苑裡にあります。小さな田舎の駅前商店街を歩いていると、ひと際おしゃれでセンスのよいお店が目を引きます。
お店に入るとイグサの良い香り。そしておしゃれな帽子やバッグ、小物などが並んでいます。職人の手でひと編み、ひと編みていねいにつくられた作品は、どれも美しくまた編み目模様の種類の多さに驚かされます。

苑裡はかつてイグサ産業が盛んな地域で日本統治時代(1920-1940年代)には台湾の海外輸出特産品で米、砂糖に次ぐ主力産業でした。全盛期には4万人近い編み手がいました。しかし、工業の発展や輸入品との低価格競争などにより没落していきました。編み手もほとんどが60~90歳前後の女性です。「このままでは台湾ならではの貴重な資産がくらしの中かから次第に消え去ってしまう。」と危惧した廖さんご夫婦は「この産業を永続し発展させたい。」と藺子SunnyRushを2016年に創設。現在SunnyRushと提携しているイグサ編み職人は計35名おり、また若手の育成にも力をいれています。



「合理的な買取価格とデザインの付加価値をとおし、産業の競争力を高め、現地により多くの就業機会を創造していきたい。」と語る廖さん。若手デザイナーと地元のつくり手が力を合わせることで新たな価値を見出しているSunnyRush。素敵な活動と強い志に感銘をうけました。

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