コラム

CULTU-RE~羅盛彥さんと陳乃韻さん~

CULTU-REは古いものを環境に配慮した新しいものにリサイクルすることで、「ものを活かす」という考え方を実践しようとしている、若手デザイナー羅盛彥さんと陳乃韻さんご夫婦で運営されているデザイナーブランドです。

「私たちは毎日大量の物を消費し、廃棄します。しかし廃棄される物の中には新たなビジュアルとデザインを加えることで再生することができます。素材を生かし、実用的な物を作ることで、捨てる物を減らし、大切にする精神を伝え、物をいかすことが理想。」と語る羅さん。羅さんご夫婦の作品は廃材を利用しているというだけではなく、学校の運動服や果物や野菜の入っていた段ボール箱など、どこか愛着を感じさせられる商品が多いのも特徴です。それはCULTU-REが理念としている【文化即是生活(暮らしは文化である)】ということを大切にしているからです。リサイクルされた材料の本来の使用された痕跡を残すことで、文化や地域性を感じられ、物の価値と意味を再発見することができると考えています。

また「より美しく実用的なデザインにすることで古い素材に新たな意義を与えるとともに、素材本来の耐用年数を延ばすことを考え、再生可能な資源の利用を支援していきたい。」と。例えば広告用などに使われている帆布は軽量で防水、また強い布であることを上手に利用し、再生されたポーチなどは素材の強みを最大に引き出しています。

また2018年ドイツの「iF DESIGN AWARD」を受賞したA5ノートブックカバーは、ノート部分には手持ちのA4用紙を折って入れることができ、オリジナルのノートブックができるという優れ物。カバー自体も防水、防汚、丈夫で地球に優しいエコ素材を使用しています。こちらのノートブックカバーは売上の5%をTEIA(環境情報協会)に寄付しており、台湾の環境保全にも協賛されています。またパタゴニアやNIKEなどで古布やショップバッグを使ったワークショップなどを開催し、多くの人に再生方法を体験してもらうなど活動を広められています。斬新なアイデアで文化や環境を保全し、物の価値を高める挑戦をし続けているCULTU-REさんです。

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