コラム

[信州だより] スタッフの信州移住あれこれ①

私は、2021年の春に、家族で千葉県から長野県南佐久郡佐久穂町に移住してきました。夫は千葉県、私は福島県の出身で縁もゆかりもない長野県に(後にご縁を感じる出来事があるのですが)私たちが移住を決めた理由、そして、移住2年目だからこそ(?)感じる長野の魅力についてお伝えしていきます。


長野移住の決め手は「心地よく暮らせる」こと
私たちの移住へのきっかけは、新型コロナウイルスの流行でした。どこに行っても人混みでマスクを外せない、公園では遊具で遊べない日々に息苦しさを感じるとともに、「この環境が自分自身にも子どもたちにも本当に合っているのだろうか?」と疑問を感じるようになりました。
その時に、元々興味のあったオランダのイエナプランを導入した大日向小学校が長野県にできた話を思い出したのです。初めは、「素敵だけれど、自分たちにはここでの仕事も家もあるし、無理だろうな。」と思っていたのですが、その年の夏に長野県を訪れたときに、何とも言えない安らぎを覚えたのです。車窓から移る山々や真っ青な空、おいしい空気。私自身が、故郷である福島で「山に囲まれて育ってきたこと」を思い出し、心地よくのびのびと子ども時代を過ごせていたことを改めて感じました 
「自然豊かな環境や大日向小学校の理念」と、「子どもも大人も心地よく暮らすイメージ」が私の中で重なり、「ここで暮らしてみたい!」という想いが更に強まり、「ダメでもともと、とりあえずチャレンジしてみよう!」と完全なる勢いで受験し、運よく合格。あれよあれよという間に翌年4月に長野県北佐久郡佐久穂町に移住してきました。早いものでこちらに来てからもうじき2年が経とうとしています。

次女は、認定こども園ちいろばの杜に毎日楽しく通い、山でたくさん遊んでいます。

移住してみて感じる長野の魅力
『自然環境の素晴らしさ』
移住して感じることが、美しい自然が暮らしのそばにいつもあるということです。運転していると美しい山並みや千曲川が目に入り、歩いていると水を張った田んぼには青空が映り、夜はカエルの大合唱。夏休みには川遊び、秋には美しい紅葉、冬にはスキーやそり遊び。今まではイベントやお出かけで見ていた景色が身近にあるというのは、とても幸せなことだと思いました。大好きな温泉が県内に数多くあるのも個人的にはうれしいです♪


『安心感』
実際に移住してみて感じることは、安心感が大きいことです。もともと山に囲まれて育ったからということもありますが、山に守られているような安心した気持ちになります。(福島にいた若かりし頃は、どこを見ても山ばかりで、海や都会に憧れていたのですが…(笑))

『水、空気、食べ物がおいしい』
食べることが大好きな私ですが、まず感動したのが空気と水の美しさとおいしさです。野菜やお米も美味しい訳です。野沢菜漬けを洗う湧き水の美しさにも感動しました。
冬は寒さが厳しい長野ですが、漬け物をはじめとする食材を保存し長期にわたって美味しく食べる文化が暮らしの中に息づいています。私も少しずつ教わりながら実践していきたいと思っています。

『人が温かい』
佐久穂町は人口一万人ほどの小さい町なので、知り合いに会うことが多いです。「今日も寒いね。」と話せる友人たち。畑で作業をしているとアドバイスをしてくださる地元の先輩方。今日は誰に会えるかな?そんな気持ちでいつも出かけています。

今回は、とても個人的な内容でしたが、移住の体験談の一つとして、少しでもどなたかのお役に立てれば幸いです。次回は、長野県内のお勧めスポットをご紹介します。お楽しみに!!

文:松本菜穂

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